首を刎ねられた(挨拶)今回は個人的に最高のWiz小説だと思ってる「風よ。龍に届いているか」の紹介です。
昔存在していたHIPPONスーパー!というゲーム雑誌に連載されていたWiz小説で、その内容から多くのファンを獲得し、私が忍者好きになったのもこの本の影響です。
この本実は復刻版でして、オリジナルは私が中学の頃にソフトカバーで発売され、
十日で完売、絶版という状態でした。
一時期ヤフオクで5万の値段が付いたほどのレア物でした。あの時に売ってれば・・・とは思ってませんよ?
それが数年前にウィザードリィ小説アンソロジーの短編「不死王」も収録な上に多少の手直しも加えて、ハードカバーの上下巻で復刻されました。
さて気になる内容ですが、FC版WizIIのシナリオを軸にIIIの設定などを上手く融合させて実に面白い内容に仕上がっています。
スケイルと呼ばれる山に隕石が落ち、リルガミン王国の領土であるアルビシア諸島が津波で全滅したところからプロローグが始まります。
本編に入るといきなり迷宮のシーン。ここですぐさま引きずり込まれます。まさしく圧倒的としか言えない描写。
サーベルタイガーを陰形で待ち伏せした主人公が、素手の一撃で仕留めるシーンは圧巻。
四つ足の獣の鼓動や息遣いまでが聞こえてきそうな場面が脳裏に浮かびます。
大破壊への予兆、次々と壊滅していくパーティ、
ロッククライミング、死、戦闘。
これを読んで私はWizをやり始めました。最初はクソゲーだと思いましたが。
主人公はマスターレベル(LV13)の忍者で、基本的にこの主人公の視点で話が進んでいきますが、ところどころで他のパーティの様子に移り変わったりします。
圧倒的な描写でまさに迷宮にいる感覚が味わえますし、心理描写も最高です。
Wizにおける設定もオリジナルの解釈でありながら納得できるものになっていますし、収録された「不死王」も、本編のキャラに深みを与えるのに成功してます。
Wizをやった事ある人は絶対に読め!と言える出来。
やった事無い人でも普通にファンタジー小説として読めるし、ファンタジーが好きな人も是非。
個人的な不満としてはイラストが昔の方が良かったなーと思うくらい。連載時のイラストはこれ。
HIPPON連載時イラストで、小説版のイラストはこれ。
復刻版設定イラストなんか大分変わってますね。まあ十年以上経ってるしな・・・。
まあ不満といえば内容に関係ないその部分だけなので、少々値段が張りますが買って読んでみる事を薦めます。
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